過干渉は逆効果 「信じているよ」で救われる
アラサーになっても彼氏を連れてきたり、婚活が話題になる、などの「結婚する」気配がないと
お母さま世代は「うちの娘は何を考えているのか」と不安や焦りから
「結婚する気はあるのか」
「彼氏はいるのか」
「結婚できそうな相手なのか」
娘さんのお顔を見るたびにガミガミと言ってしまう親御さまもいらっしゃいます。
心配する気持ちからついつい言ってしまうのですがこれが娘さんを辟易させてしまい、うんざりして「お母さんには何を言っても無駄」と考えてしまい、心を閉ざしてしまいます。
大切な娘さんの「将来を左右するのが結婚」と考える親御さま世代はついヒートアップしてしまうのですがそのことがむしろ娘さんを萎縮させてしまいます。
娘さんはこのことについて言及されることを避けたいため親御さまと距離を置きたいと考えるようになリます。
ここでは過干渉になって娘さんを追い詰めないように心に留めておきたい考え方をお伝えします。
苦しむわたしを救ってくれた祖父からの手紙
祖父は90歳を超えるまで入院もしたことがなく、晩年まで元気に農作業をしていた人でした。
この手紙は祖父が初めての入院をしたときわたしが書いた手紙のお返事としていただいたものです。
祖父にとって初めての孫だったわたしはそれはそれは大事にしていただき、20代前半まではハガキで文通をしたり、年に数回は会っていたのです。
30歳を過ぎてきた頃、「結婚」の報告を待っているであろうことは容易に想像できたため結婚以外の話題には大して興味もないだろうな、価値を感じないだろうなと考えたわたしはなかなか会うことも手紙を書くこともできずにいたのです。
そしてその久しぶりの手紙で
「結婚の報告ができなくてごめんね」
とおじいちゃんが元気なうちにその報告がしたいというような内容のことを書いて送っていたのです。
90代で病床にいた祖父からお返事が来ることも期待せずに送っていたのですが忘れた頃に返事が来たのでした。
そしてその手紙は便箋1枚分くらいしっかりと書かれていておわりの方に
「結婚が少しくらい遅くなっても構いません。きっとその日が来ると信じています。」
と書かれていたのでした。
その手紙を読み終えて涙で目が見えなくなるくらいでしたがもう1回読み返し、確かに「信じている」と書いてあることを噛み締めたのでした。
「遅くなってもいい」のか。。。。。
「信じてくれている」のか。。。。。
と祖父の配慮と心の広さと大きな愛を感じて改めて尊敬し、重荷がのしかかってガチガチになっていた肩の力がスーッと軽くなっていくのを感じたのでした。
「信じているよ」
という言葉の力強さをこんなに感じたことはありませんでした。
祖父は信じて待っていてくれている
そう思うと勇気も元気も本気も出るような気がしたのでした。
両親からは同じような言葉を聞くことはなかったのです。きっと前のめりになり過ぎて余裕がなかったのでしょうね。
「勉強しなさい」で子供は勉強しない
東大生は子供の頃に「勉強しなさい」と言われたことがない、と言説を聞きます。
https://resemom.jp/article/2023/10/30/74391.html
こちらの記事にもあるように東大生の親御さまは「どの参考書を買えばいいか一緒に悩んだ」り「一緒に悩みを解決してあげようとしていた」ようなのです。
婚活にも同じようなことが言えます。
「勉強しなさい」が「結婚しなさい」にすり替わって
親御さまからの押し付けや強制が娘さんの主体性を奪ってしまっているかもしれません。
それに娘さんはもう、立派に社会で活躍している大人ですからなおさら反発し、逆効果になってしまいます。
人間は本来「誰かにコントロールされたくない」「自分で決めたい」のです。
過干渉にならないための親御さまの心の持ち方
親は娘の人生を最後まで見届けることはできない
娘さんとお母さまの年齢差を考えると大抵の場合、親は子の人生を最後まで見届けることはできません。
どんなに心配したところで娘さんは娘さん自身で考え、生きていくことになるのです。
仮に親御さまの理想の結婚相手と結婚し、もしもうまくいかなかった場合にお母さまに責任転嫁されたら困りますよね。
娘さん自身が責任持って決めるのがいちばん良いのです。
成るようにしかならない
娘さんのご結婚は娘さん自身のことで娘さんが決め、お母さまに相談することはあってもお母さまが強制できることではありません。
なんと言っても現代の結婚は「必須」ではなく「人生の選択肢の一つ」になったのですから。
娘には娘の生き方がある
娘さんの将来の結婚するかしないか、に執着することでお母さま自身も自分を責めてしまったり、不必要に悩んでしまっては身が持ちませんよ。
「成るようになる」
と一旦、手放しましょう。
ぎゅうっと握っていたその手を開き、「きっとなんとかなるんだ」とだけおもい、身を引きましょう。
娘が幸せならわたしも幸せ
お母さまの強い意向に娘さんが従い、結婚したとしてもその後の娘さんの表情が暗い、元気がない、笑顔が見れない、状況が生まれたとしたらどうでしょう?
お母さまの望みは「娘さんの未来のしあわせ」ですよね。
結婚したとしても娘さんに笑顔がなく、やつれてしまったり、電話しても声に元気がないとしたらお母さまはますます心を傷めてしまいます。
娘さんがお生まれになったとき、
「元気に育ってくれたらそれでいい」と思い、幸せな気持ちになったことを思い出してみましょう。
結婚していなくても、娘さんが毎日幸せそうに過ごしてくれたらきっとお母さまは幸せなはずなのです。
結婚したからといって必ずしも「幸せに過ごせる」とは限りません。
やみくもに「結婚」に焦点を当てないことです。
母親も自由でいい 夢中になれることを見つける
お母さま世代は結婚すると自分のことよりも「子供や旦那さんを優先するべき」と刷り込まれてきた世代かもしれません。
しかしすでに娘さんも社会人として働き、自立できるとしたら「子育て卒業」も間近なのです。
お母さまも自分の人生を生きていい
結婚してからというもの、人生のほとんどをお子さんやご主人に合わせてきたとしたらその思考のクセを少しずつ「自分はどうしたいか」を優先する準備をしていきませんか。
若い頃からの趣味があればそれも良いし、
新しい仕事に打ち込むのもいい
結婚出産であきらめていたことをもう一度やってみるのもいい
お母さまの人生もご自身のものなのですから「これから取り組める面白そうなこと」にスポットを当てましょう。
「わたしの娘」でいてくれる今を大切にしよう
他の記事でもふれていますが娘さんがあきらめない限り、いつかは結婚して巣立っていきます。
散々心配していてもいざとなると寂しさを感じるものなのですよ。
「わたしの娘」でいてくれる時間はそう長くないのです。
独身でいてくれるうちにもっとやっておけば良かった、と後で思っても遅いのです。
今、ここに在る状況は永遠ではなく、今しかない貴重な時間なのです。
結婚はまだしていないけれど社会の役に立てる、素敵な女性に育ってくれた娘さんとの時間は有限ですから大切に過ごそう、いつか巣立っていくのだからと考えたら愛おしい時間に変わるかもしれません。
「信じているよ」の伝え方
「信じているよ」を拡大解釈すると「大丈夫だよ」「あなたにはその力があるよ」という意味があるように思います。
「信頼している」ことを端的に言い表した言葉で
シンプルで誰もが知っている言葉ですがここぞというタイミングでこの言葉をかけられた相手は勇気が出たり、背中を押してもらったり、前進する力が湧いてくる言葉です。
もし娘さんが「結婚したいけれど良いご縁がない」「年齢的に焦っていてどうしたらいいのかわからない」などでお悩みのようでしたら
婚活においてはお母さまから、またそれ以外のご家族からメッセージのようにそっと伝えてあげてくださいね。
お母さまから伝える場合
「結婚どうするの?」「この前の彼とはどうなっているの?」などの細かい言及は避け、心配だけど「詮索しない」と決め、
「お母さんは〇〇を信じているよ」
もしくは
「お母さんは〇〇を信じているから「このひとかな」と思う人が出てきたら教えてね」
とだけ伝え、それ以上にあれこれ追求したり、アドバイスをしようとしないことです。
「信じて見守ってくれている」
と理解した娘さんはホッとして婚活にも仕事やそれ以外のことにも生き生きと取り組めます。
他の人(お父さま、もしくは娘さんが信頼しているご家族)から伝える方がいい場合もある
婚活をめぐるさまざまなやりとりで娘さんとの関係が険悪になってしまった場合は他のご家族からやんわりとお母さまのお気持ちを代弁していただくと良いですよ。
お父さまから
「急がなくていいんだよ」
「お母さんは〇〇を信じているよ、と言っていたよ」
と優しくお伝えしてもちゃんと伝わります。
また、兄弟、姉妹がいらしてすでにご結婚されている場合はそちら側から
「お母さんは〇〇を信じて待っていると言っていたよ」
と伝えていただくのも良いでしょう。
もしも現在の関係性が険悪になってしまった、娘さんが口を閉ざしてしまったというお母さまはご家族からお伝えいただくと娘さんも素直に受け取れます。
自分を信頼してくれる人の存在は大きな力になる
婚活中の親子関係は近しい関係だからこそ、感情と感情のぶつかり合いが生じやすく、
特に結婚を前提とした出会いから一歩、恋愛感情を伴った相手との関係を終わりにするときがもっとも難しいです。
「もう結婚は考えられないかもしれない」
「年齢的に次は厳しいかもしれない」
そんなときもお母さまやご家族からの「信じているよ」は大きな力になるのです。

