母親が娘と張り合わないこと
意識していなくとも娘を持つ、多くのお母さま方の中にはつい、娘と張り合ってしまう方がいらっしゃいます。
ご本人は意識していなくても娘さんは敏感に感じ取っていますよ。
例えば
最終学歴が大卒かどうか
付き合っている彼氏が大企業にお勤めかどうか
太っている、痩せている
思春期の娘さんに「なんか太ったね」とか「お母さんはこの服着られるのに」などと口走ったことはありませんか。
深く傷ついた娘さんがダイエットを始めたことがあった、などの記憶はありませんか。
「母と娘」は「女同士」でもありお母さんであってもひとりの女性には変わりありませんから
成長していく娘を喜ばしく思う反面、大人になり、自分から自立するの準備を始めた娘さんに寂しさを感じたり若さを羨ましく思ったりするお母さんもいらっしゃいます。
この記事では母娘の良好な関係性構築のために今一度、気に留めていただきたい心理について解説します。
娘さんをライバル視してしまう母親の心理
劣等感
お母さま自身が自分に自信がなく、いつも劣等感を感じている場合があります。
例えば義父母との関係性が良くなく、怒られたり険悪になっている、ご主人との関係性で悩んでいる、他のお母さま方と比較してしまう、などが考えられます。
〇〇さんの奥様はキレイで学歴も高く、高級車に乗っているのに私はパート主婦で軽自動車しか乗れない、などといった具合です。
お母さまの心に余裕がないため、自分よりも若く経験の浅い娘さんにもやもやの矛先が向いてしまう場合があります。
母親自身の自立が不十分
お母さま自身の自立が不十分なため、若く、キラキラしている娘さんの幸せや成長を心から喜べない場合があります。
自分よりも学業で努力し、志望していた学校を卒業し、正社員として希望していた職種に就き頑張っている娘さんを娘であるにも関わらず、「ずるい」「羨ましい」と嫉妬しているのです。
「私は私で今まで努力してここまで来てなんの悔いもない。娘は娘で輝いていきてくれて嬉しい。」と思えないのです。
その気持ちが無意識に自分のもとから離れていく娘の自立を阻害しようとしてしまうのです。
娘さん側に与える影響
精神的な負担
お母さんからライバル視されている、嫉妬されている、と気づいた娘さんの精神的なショックは計り知れません。
いちばん近くで見てきてくれていつも味方だと思っていたのにお母さんどうしたの??と思うことでしょう。
自分の努力や毎日の頑張りが「お母さんから良く思われていない」とわかったら当然、心理的にショックですし、いちばん褒めて応援してほしい親から良く思われない悲しさは娘さんが心を閉ざす原因につながります。
「お母さんにはわかってもらえないみたい」と感じるでしょう。
女性としての成熟を拒絶する場合もある
思春期から女性は将来の妊娠出産に向けて心も身体も準備を始めます。
もちろん個々のご家庭により、さまざまな事情がありますからどのタイミングでお母さまからの言動にショックを受けるかにもよりますが
大きなショックを受けた娘さんは「痩せなくては」とダイエットに走り、激痩せして健康を害していることにも気づかず、本来は大切な成長期に女性として身体的に成熟することができないまま結婚適齢期になってしまう場合もあります。
また、生理が止まったり、摂食障害になってしまう場合があります。
※
当時はそんな言葉もなかったので後で気がついたのですが私にもそんな過去があります。
もう時効なので初めてここでお話します。
当時はちょうど高校生で友人関係にもとても悩み、人間不信になりそうにもなった頃で、元来の決めたらやり切る性格が災いして食事制限をやめられず、必要以上の減量になってしまったことがありました。
お母さまにおすすめの解決策
自己肯定感を高める
娘さんに嫉妬したり、張り合ったりしないためにはお母さま自身の自己肯定感を高め、自信を取り戻すことが有効です。
お母さまの得意なこと、「妻」「嫁」「母」という立場ではなく「個人」として得意なことや今までの人生で褒められたり、喜ばれたことは何でしょうか。
誰にでもひとつやふたつはあるのです。
思い出してみましょう。
誰からも褒められなくてもここまで50年以上、真っ当に生きてきたあなたはそれだけで十分に世の中に貢献しているのです。
結婚し、家庭を持ち、子育てをしていると誰からも褒められないことが多いものです。
自分で自分を褒めましょう。
家庭以外に居場所を見つける
お母さま自身がご家庭以外に楽しめたり、輝ける場所を見つけましょう。
夢中になって取り組める何か
極めようと思える趣味など
「家庭の人」から一歩出て外に目を向けましょう。「もう歳だし。。。」「今さら友達なんてできるかしら」などの不安は無用です。
50代も60代も何かを始めることに「遅い」ということはありません。あなたと同じように子育て卒業が近い女性がたくさん集っています。
例えば
専業主婦だったらパートで働いてみる
パート勤めなら正社員やランクアップにトライしてみる
スポーツクラブに入会する
陶芸や趣味のサークルに参加してみる
得意分野を活かして「ご飯会」「読み聞かせ会」を催してみる
疎遠になりがちだった友人に連絡してみる
など
考えれば考えるほどできることはたくさんあります。人生100年時代、現代の50代60代はまだ中堅なのです。
娘さんは親の所有物ではないと知る
当たり前のことなのですが「娘さんはあなたの所有物ではありません」。
頭でわかっていても「気持ちがついていかない」ことは当然、あると思います。
思い出してみてください。
お腹にいるときまでは親の心がけや親の生活環境や生活リズムが我が子の健全な成長に良い影響を与えることができました。
しかし、生まれてきたら「親は見守るしかないんだな」と何回思ったことでしょうか。
親は自分の経験から生きたアドバイスをしてあげたり、お金を出してあげたり、不安なとき「大丈夫だよ」と言って守ってあげることはできるけれど
実際にこれからの人生を切り開いてあげることはできません。
今後の人生を良くして、幸せだと思える未来を創っていけるのは「娘さん自身」なのです。
娘さんにおすすめの解決策
悲しい、辛い気持ちを整理するひとり時間を大切にする
「お母さん、もしかして私をライバル視しているの??」
そう気がついてしまったらやっぱり悲しいものです。
娘にとってお母さんは「いちばん近くで応援してほしい」「褒めてほしい」相手ですからそのショックは大きいかもしれません。
「理解してくれていると思っていたのに」
親だからこそ甘えもあるし、わかってくれると思っていたら私のことを妬んでいるの?
悲しさを通り越したモヤモヤ感でいっぱいになるかもしれません。
そんなときは無理をせず、「静かにひとりの時間を持つ」のがおすすめです。
「夕飯食べて帰るね」と言って少し遠出してみるのも良いですよ。
お母さんに心配かけるかも、と優しいあなたは思うでしょう。
でもそんなときは「あなた自身の心を優先していい」のです。
今まで以上に仕事に真剣に取り組む
これもとてもおすすめの方法です。
あなたはすでに十分に頑張っているけれど与えられた仕事以外にもスキルアップをしたり、後輩の教育をする機会も出てくるはずです。
「やってみないか?〇〇さんならできるよ」
と言っていただくことがあったら受け入れて新しい取り組みにも積極的に参加していきましょう。
会社の仕事をしたり、スキルアップの勉強をしたり、一緒に学ぶ仲間がいるところに飛び込んだりしていればショックは確実に薄まっていきます。
お仕事は真剣にやればやるほど認められる機会も増えますし、資格やスキルアップの学びはやっただけ結果につながりますからそれがストレス解消になります。
お母さんも一人の女性。完璧ではない。と気づくとラクになる
お母さんと「精神的、心理的な距離をおく」もしくは可能なら一人暮らしなどで実家を離れて「物理的な距離をおく」とあなた自身の心の負担が軽減されます。
「私はわたし」
「お母さんとわたしは同じではない」
それで普通だし、生きてきた歴史が違うのですから同じになれるわけがないのです。
あなたの中で「わたしにはわたし自身の人生がある」と気づき、
お母さんに好かれなくてもいいか。
と思えたとしたらきっと心の余裕が戻ってきた証です。
心に余白ができた頃、「そうか、、、お母さんもわたしと同じ一人の女性なんだ」と感じることができるはずです。
「お母さんも完璧な人間じゃないよね。」
そう思えたらきっと乗り越えられるはずです。
お互いの精神的自立が良好な関係性につながる
お母さまはどんなに頑張っても娘さんの人生を全て見届けることはできません。
また、娘さんもお母さまの人生を生きることはできないし、どんな仲良し親子でも個々の人生を生きていく事実に変わりはありません。
どんなに仲の良い親子であっても代わりに生きてあげることはできないのです。
お互いの人生を尊重し、お互いを応援する気持ちが良好な親子関係につながります。
とくに結婚、婚活については親は経験者ですからあれこれ先周りして世話をやきがちですがお母さまは娘の自立を促し、良き理解者となれるよう努めましょう。

