【親の言葉を上手に受け流す技術】 心を守りながら良好な関係を保つ方法
アラサーくらいの年齢になるとお母さまから顔をみるたびに
「同級生だった〇〇ちゃんが結婚するみたいよ。」
「結婚はどうするの?」「彼氏いるの?」など
お母さまからの何気ない言葉に「ついつい腹を立ててしまう」
「ムカッとした自分が嫌になる」「どう答えていいかわからない」
「やみくもに言い返すのも気が引ける」「親の期待に応えられない辛さがある」
そんな悩みはありませんか。
お母さんとの会話や結婚にまつわるコメントにお悩みのあなたはきっと「心優しい」「親思いの良い娘さん」なのです。
このページではあなたの心を守りながら、お母さんも傷つかない方法を具体的に記載しています。
今日からでも活用できますのでぜひ参考にしてくださいね。
聞き流しても良い
内容を突き詰めて考えない
「結婚」にまつわるお母さまからの言葉、お声がけ、コメントに対して深く内容を突き詰めて考える必要はありません。
真面目なあなたは「なんでそんな言い方するの?」「お母さんは私の結婚にしか興味がないの?」「わたしだって頑張っているのにひどい」などと深く考えて自分をせめてしまうかもしれませんね。
コメントの内容を深く掘り下げていってしまうとお母さまの不満、不安がエスカレートして何時間も話し合うことになってしまうかもしれません。
左の耳から入った言葉を右の耳から流しましょう。
自分自身が同年代の友人と比較しない
アラサーくらいの年齢になると周りのお友達の結婚報告をしばしば聞くようになります。
学生時代からの彼氏と結婚したり、急に関係性が発展して結婚したり、彼氏の転勤についていくことになって結婚、などさまざまな理由で「結婚しました」「結婚式に来てほしい」などの連絡が増えるのが26歳から28歳ころです。
そんなとき、あなた自身が友人と比較して悲観しないことです。
「〇〇ちゃんは結婚したのに私は彼氏すらいない」
「わたしが遅れをとっているのかな」
「このまま独身のお友達がいなくなったら寂しいな」
など
女性同士はなんとなく、周りの友人と比べて自分自身を卑下してしまう傾向があります。
あなたはあなたの人生としっかりと生きている
周囲の同年代と比べるのはやめましょう。他人と比べるよりも自分に集中することでお母さまからの言葉にも落ち着いて対応することができます。
あいさつ代わりと割り切る
親御さま、とくにお母さまからの「結婚どうするの?」は「おはよう」「おやすみ」と同じくらい日常的な会話の一つで「あいさつ代わり」なのだと割り切りましょう。
20代後半から30代の娘に結婚する気配がない、となると親世代はどこかであなたの未来を案じて「大丈夫なんだろうか」ととくにこれといった何かがなくてもぼんやりと頭の中に思っています。
「仕事は真剣にやっているようだけどこのままで大丈夫かしら」
「好きな人でもいるのかしら」
などと親というものは我が子が自分に優しく、仕事もしていて、楽しそうでよかった、とはいえ元気でいても次々に「あれは」「これは」「それで大丈夫なの?」と先回りして心配するものなのです。
淡々と話し終わるのを待つ
お母さまから「結婚する気はあるの??」「彼氏いるの?」「こういう人がいるけど会ってみない?」
そんな話が始まったらわなわなと言い返したくなってしまうのをググッとこらえて
「話がおわるまで淡々と待つ」ことをおすすめします。
話が長くなればなるほど「違うんだけどな。。。。。」と訂正したくなることも多いでしょう。
そこは我慢して話しおわるまで待ってあげましょう。
なぜならあなたが途中で口を挟むとお母さまは言いたいことが十分に言い切れずにますますストレスを抱えてしまいますし、
「お前は何もわかっていない」
とエスカレートしてしまう場合もあります。
お母さまが言いたいことを最後まで言い切れるまで淡々と聞き流しましょう。
それでも1時間以上も話し続けるのは難しいと思いますよ。
人間は誰もが「自分の話を聞いてほしい」生き物です。
同じ話をお父さま(お母さまにとってはご主人)にしてもラチがあかないのであなたに回ってきたのです。
頭の中では他のことを考えていたっていい
お母さまから結婚にまつわるさまざまなコメントを引き受けるにはなかなかしんどいと感じることも多いでしょう。
そんなとき、100%お母さまと同じ感情、同じ熱量になって聞く必要はありません。
頭の中では仕事のことや明日のイベントのことやショッピングのことを考えていてもいいのです。
「あなたの心のなかまでは誰にも見えない」
親子でも、夫婦でもあらゆる近しい人間関係にも通じることですが同じ家に住んでいたとしても長年の付き合いがあるとしてもあなたの心の中を見ることは誰もできません。
心は自由なのです。
争いから降りると決めよう
あなたの本心は「お母さんと喧嘩したくない」「お母さんを傷つけたくはない」「結婚の話ができなくてごめんね」
ではありませんか。
「お母さんは大切な人」だと思うからこそ、結婚に関する干渉や追求や押し付けが辛いし、葛藤するし、悩むのです。
婚活中の親御様との関係で悩む娘さんに親と真っ向対決したい人はいません。
争いから降りると決める、 そうすればラクになる
結婚するまで「すべてを受け止める」と決めましょう。
なぜなら、あなたの方が強くなってしまったから。
あなたが全力ではね返したとき、お母さんは立ち直れると思いますか?あなたは若くて仕事にも慣れてきてバリバリと社会に出て働いていて趣味もあるし、仲間もたくさんいるし、毎日充実しています。
一方でお母さまは50代後半から60代くらいだとしたら個人差はあるものの、体力気力ともに自信がなくなってくる時期です。
キャリアウーマンで年収も多くて部下もいっぱい育てた方だったらともかく、大体のお母さまは子育てに奔走し、旦那様を支え、誠実に家庭を守ってきた方である場合も多いでしょう。
あなたから跳ね返されたときのお母さまが受けるダメージを想像してみましょう。
「どんなお母さんも許すと決める」 これができたら無敵。
あなたの心のなかを覗き込むような言いようで結婚について自論を展開し、干渉して追求してくるお母さま。
でも、どういう時でもご飯を作って待っていてくれた、ご飯がなかったことは一度もなかった、欠かさずお弁当を作ってくれた、帰りが遅くなってもお風呂を沸かして待っていてくれる、進学したい気持ちを応援してくれた、
そんなお母さまだとしたら
あなたにとって大切な人であることに変わりはありませんよね。
争いから降りるための手順
争いから降りると決める
もう余計な言い争いをしないと決め、平常心で過ごす決意をする
理解してもらおうと頑張ることを一旦諦めてみる
↓
全部受け止めると決める
「受け止める」といっても難しく考える必要はありません。
反論せず、感情を入れずに「そういう意見もあるんだな」と受け流すのです。
↓
どんなお母さんも許すと決める
「お母さん」も初めてお母さんを務めています。
全てにおいて完璧なお母さんはいません。
あなたが長女ならなおさら初めての子育てに不安や葛藤もあったでしょう。
静かに一人の時間を持ちながら今までお母さまからしていただいたことを思い出してみるといいですよ。
お母さんは不安なんだと思いやってみる
お母さまが結婚した年齢をご存知でしょうか。
あなたがその年齢よりも上になってきたとしたらお母さまの中では焦りを感じているかもしれません。
「わたしはすでに結婚していた、娘は気配すらないけれど大丈夫だろうか。」
という具合です。
誰でも経験したことのない領域のことは相談されてもわからないし、不安ですよね。
お母さまの時代は「結婚=あたりまえ」「結婚=王道の生き方」だったのです。
今はだいぶ様子が変わっていますがお母さまはご自身では経験がないので不安なのです。
「お母さんも不安なんだね」
そうつぶやいてみましょう。
不安を解決する方法がなくて直接あなたに問いかけてきているのです。
きっと少しだけお母さまに同情できたり、不安を解消してあげたいと感じることができるでしょう。
親の話は無視をせずきちんと聴いている姿勢を見せよう
親御さまからのお話は聞きたくなくてもきちんと聴いている姿勢を見せましょう。
それが親子関係、母娘関係でギクシャクしても致命的な崩壊を防ぐ秘訣です。
あなたの意向に合う、合わないに関わらず長年生きてきた「経験に基づくアドバイス」ですから今は気がつかなくても必ず「そういうことだったのか」と納得できるときがきます。
あなたが普段から「うん、うん、」とうなずきながらきちんと話を聞いていれば
お母さまは
「娘はわたし達の話を聴いてくれている」
「わたしの話を聞いている=私の意見は少なからず娘にも伝わっている」
と考え、無駄にヒートアップしてしまうことも減るかもしれません。
あなたの方が一歩引いて年長者の話を聞きましょう。
校長先生や職場の上司の話だと思って聞けばいいのです。
結婚を心配する=他に深刻な悩みがないというシアワセ
娘の結婚について細かく心配して言及するお母さまはまだまだ健康だし、お元気だし、衣食住には事足りていて「しあわせ」なのです。
「結婚=必須」ではなくなった今、ほかに深刻な悩みがあればあなたの結婚どころではありませんからお母さまは概ねしあわせな人生を過ごしているのです。
「お母さんはしあわせなのね。」
「お母さんは平和なのね。良かった。大きな心配事がなくて私も安心。」
そう思えばあなたは仕事や趣味にも集中できますし、あなたにとって「結婚を心配する余裕があるお母さまがいてくれる」これってもしかしたらしあわせかも?????
そんな視点を持てたら少しだけ心穏やかになれますよ。

